よくあるQ&A

初級編

ハイドロプルーフとは、なんですか?
コンクリートや石材の劣化の防止、保護防水材です。

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ハイドロプルーフの具体的な働きとは?
水性無溶剤(有害性物質のない)で水で水を止めるしくみです。
苔やカビ類の発生する要因は、空気、栄養、水です。
カビの胞子は風(空気)に乗って、運ばれ湿気た部分(水)に付着し胞子が育(栄養)ちます。 この水を阻止することで、苔やカビ類を抑制することができるのです。
詳しくはこちらをご参照ください»

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どのような特徴がありますか?
ハイドロプルーフは躯体に浸透して表面からの水の浸水を防ぎます。 しかし内部の湿気は放出します。
躯体に呼吸性を持たせることで様々な弊害を防ぎます。

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HTシリーズとWPシリーズの違いは?
HTシリーズは反応型、躯体に浸透して躯体強化や劣化防止をします。
WPシリーズは同様に躯体に浸透する表面保護防水型となります。

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何に使うものですか?
新築時のコンクリートの表面の保護防水(汚れや苔、カビから守る)により劣化防止や、石材の裏面や小口からの汚れ、曇り防止。
改修時のコンクリートのアルカリ度の回復などに使用します。

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どんな効果がありますか?
主にコンクリートや石材の劣化の防止や、表面の風害(凍害、塩害、酸性雨)から保護をします。

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どんな場所に使われていますか?
基礎廻り、内部(ベタ基礎)の防水保護。床下の湿気を放出しカビなどの発生を防ぐ。地下室やカルバートボックスの防水、コンクリートのバルコニー防水、屋上の押えコンクリート防水、外壁タイル目地防水、エフロ処理対策など。
浄水場のコンクリートの保護、公園池などのコンクリート下地や目地の防水、漆喰の防カビ対策、石造物、墓石、大家石や花崗岩などの外柵の劣化保護、防水。文化財の保護。

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手についても大丈夫ですか?
基本的に手袋を使用します。
HTはPH12前後のアルカリ性です。指等で触れるとヌルヌルします。これは皮膚の表面が溶けているので、すぐに洗いましょう。

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衣服に付いたら落ちますか?
基本的に落ちません。またガラスやステンレスについたときも落ちません。 養生はしっかりする必要があります。

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ハイドロプルーフは何年くらいもちますか?
浸透したハイドロプルーフ成分が骨材中の無定形シリカと反応して徐々に非水溶性無機化合物になることで化学的にはハイドロプルーフが化学反応することで恒久的と言いたいところです。

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塗布直後雨などで濡れてしまった場合は?
施工にあたっては気象情報は重要です。降雨予想の時は施工を避けましょう。水性なので水に溶けます。 しかし夕立など突発的な降雨の場合、雨が乾いたあと再度、塗布することで回復できます。

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塗る時は何を使えば良いですか?
塗布面にあった施工をしますが、外壁など大きい面は比較的噴霧(エアレスガン)が効率的に良いようです。刷毛やローラーも効果的に使用します。

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保管時の注意点はありますか?
水性ですので特に冬場の保管に注意してください。
凍結した材料は使用できません。
直射日光は、避けてください。

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保証書(期限)はありますか?
材料の有効期限は製造より1年以内です。
材料のみの保証はございません。
施工保証は施工会社、塗料店、との3社連名の場合です。

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サンプルはもらえますか?
100g(100cc)の無料サンプルを用意しています。
(材料の有効期限は製造より1年以内です)
材料によっては有償もございますのでお問い合せ下さい。
お問い合わせはこちらから»

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ハイドロプルーフは他の材料の併用や複合はできますか?
HT-SPなど他の材料のプライマーとして油性、水性塗料の下地材に。
配筋強化の下地モルタルに、高炉スラグ注入材の先行注入にと、 躯体や補修方法に併せた材料選択や製造が可能です。

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コンクリートに混ぜて使えますか?
コンクリート混和剤としてHT-G1を開発致しました。
主成分のカルシウムがセメント成分と安定的に混和され結晶化します。特に注入剤で使用する高炉スラグを安定的に注入されます。またシビルトラストとの併用により含浸剤として3層防水を可能としました。

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上級編

シリコーン系のはっ水剤にある様なコンクリート中の水分は水蒸気として外へ放出しますか(HT、WPともに)
カタログにありますようにHT,WPともに浸透型で呼吸性を持っています。 本文を参考にしてください。 カタログがお手元に無い場合はお問い合わせいただくか、カタログをダウンロードして下さい。
カタログのダウンロードはこちらから»
お問い合わせはこちらから»

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特に塩害劣化防止であればどの材料が適切ですか?
塩害劣化防止に付きましてはWP-MXまたは、シビルトラストが効果的です。
弾性表面保護防水が塩害、 凍害、酸性雨に効果的です。

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コンクリート躯体からの漏水に対する効果はありますか?
(複合型は高炉スラグとの組合わせでありますが、単品では?)
高炉スラグとの併用によるハイドロダイン工法があります。
コンクリートの漏水とはクラックや、打継ぎなどに起因します。裏面や、背面からの漏水が主です。新たに開発しましたSHを先行注入します。高炉スラグと同じく開発したGHを撹拌したペーストを注入します。共に漏水している躯体内部で激しく反応し、隙間内部で膨張して止水しながら固体化していきます。実績としまして地下鉄ホーム内へ、毎分20リットルの漏水を止水いたしました。

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下地処理(特にひび割れ処理)ですが処理しなくてもよい最小幅はありますか?
また、ひび割れの充填性はありますか?
下地処理はひび割れの補修あとが汚くなるので必要と思いますが、表面のヘアークラック(0.2〜0.4)程度で将来改修予定ならば表面の防水処理だけでも可能です。

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WPの単品処理でも劣化因子浸入防止は可能ですか?
(基本的にHTとの組合わせですか?)
HTタイプはR因子(活性因子は自己触媒的に増殖)の増加によりますが、 WPタイプは単に表面からの浸入を防止します。
防水という面では単品でも可能です。

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ASR(アルカリシリカ反応)反応を促進させてしまう事はないでしょうか?(北陸は特に多いので)
また 、既にASRを起こしているコンクリートへの塗布に問題はないでしょうか?
ASRに反応の場合コンクリートが高いアルカリ性を有しているため、コンクリートそのものが反応性鉱物であり骨材粒子中を遊離アルカリが浮遊することによりアルカリケイ酸塩ゲルに化学反応し、吸水、膨張を繰返します。
ここでハイドロプルーフHT-SPは遊離アルカリやシリカと反応し膨張した水隙、 空隙で非水溶性無機化合物になるわけです。これにより骨材中の水分を外部に放出することにより、安定したコンクリートになっていきます。
すでにアル骨が発生したコンクリートは劣化した部分を剥取、下地にHT-SPをプライマーとして塗布することで補修できます。
この作用はエフロレッセンス対策にも共通します。ハイドロプルーフは水は入れずに水分(水蒸気)は放出する。これにより安定したコンクリートになっていきます。
資料「コンクリート構造物の保守、補修、再生」のコンクリートの中性化の要因とアルカリ骨材反応の項をご参照ください。

ご参照ありがとうございました。

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◆「ハイドロプルーフ®工法」は国土交通省の新技術活用システム「NETIS」に登録されています 登録番号:KT-100061
◆「アスベストの安全な対策技術の開発事業」は東京都中小企業振興公社により「事業の可能性あり」と評価されました

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